2017秋学期 月曜 経営の科学III 2週目
一週目は別の総合科目に行っていた(抽選で落ちた)
仕方がないので再募集がかかったこの科目に退避した
授業概要
生産管理(生産管理基礎,環境問題と現代生産美学)・人間・社会とIT(今後の要所であるITの進化に起因する企業経営や人間・社会のあり様の変貌と未来の展望)を説き,重要な問題点を認識し,社会の豊かさの考察を深める。
担当: 有馬澄佳 システム情報系
場所:3A403(後ろに座るほど出席点が下がる)
目的
商品サービスが企画・開発されてから消費者の手に渡るまでの一連の生産流通プロセスについて、事例のビジネスプロセスフロー分析から、最新の地域社会の活性化問題までを学ぶ。企業内活動に関しては、特に生産・品質管理および企業情報システムを中心に取り上げる。
目標
社会構造や産業構造の激変の時代、経済的変化・個人の価値観の変遷を受け止め。企業のおかれている社会環境や最新事例を知り、ビジネス・プロセスおよび生産流通のあり方について、基礎理論と事例をふまえて理解する。そして、今後の重要な社会的課題を理解し当事者として危機感を共有し、思考すること。
キーワード
ビジネスプロセス, QFD, VA, DFM, 生産管理, 生産スケジューリング, 品質管理, 社会・環境配慮, サプライ・チェーン
第1回 【10月2日】
商品サービスが生産者から消費者の手に渡るまでのビジネスプロセスと課題を紹介し、今後の講義の展開を説明する
第2回 【10月10日】※月曜授業実施日
[商品サービスの企画・設計: QFD,VA, DFMなど]
第3回 【10月16日】
[生産管理の基礎(1)]需要予測、生産計画、工程計画等)、生産方式による重点の相違
第4回 【10月23日】
[生産管理の基礎(2)在庫管理―古典的 vs 現代的問題
第5回 【10月30日】
[生産管理の基礎(3)生産スケジューリング]
第6回 【11月13日】
[品質管理入門]
第7回 【11月20日】
[社会・環境配慮の製品設計の説明、研究開発における課題]
第8回 【12月4日】
[サプライ・チェイン・マネジメントと企業情報システムの歴史的発展]
第9回 【12月11日】
[2020年のサプライ・チェーンの課題 -先進国の課題]
第10回 【12月18日】
[2050年問題]日本の地域生活インフラとしての生産流通を考える
第11回 【12月25日】
[レポート発表]日本の地域生活インフラとしての生産流通を考える
本日のお品書き
- 製品flow特性
- 注文の分類
- プロセス選択
- 製品ープロセス選択
- 集中生産
- マスカスタマイゼーション
- 業務間提携による意思決定
製品flowの種類
-line型
大量生産品目を稼働率が高いまま作りたいとき
(設備投資が高額になりがち)
-batch型
汎用生産したい(柔軟にいろいろと生産したい)とき
(生産スケジュールに留意しないとボトルネックが生じ待ち時間が長くなってしまう)
-project型
uniqueで創造的な生産をしたいとき
(事前の計画とスケジューリング、自動化などが困難になるが、高度な特定のスキルを持った人間が集まることでより良いものができる可能性が高い)
製品flowによって在庫が異なるのはなぜか?
一連のプロセスは「活動」「バッファ」であらわされる
プロセス間の性能差があるほど、それを緩衝するためにバッファとして在庫を持つ
顧客注文のタイプ別分類
- 見込み生産
完成品を生産しておき、顧客は在庫を購入する(一般的な店舗で購入する製品)
利点:継続的に生産可能
欠点:在庫を抱えることになるので、維持コストおよび売れ残りリスクがある
- 受注生産
顧客から注文を受けてから生産
利点:在庫を抱えずに済む
欠点:生産が断続的になってしまいがち
- 受注組み立て生産
部品や半製品は生産しておき、顧客の注文に合わせて完成品を組み立てる
利点:少ない在庫で迅速なサービスが可能
欠点:最低限の在庫が必要
→見込み生産と受注生産の中間と考える