気合でなんとか

@Ningensei848が頑張った記録

2017秋学期 月曜 生涯学習と図書館 2週目

体育の日は体バチでフォトショをいじって過ごし、午後から秋の陽射しと風に戯れて健やかに眠り惚けるという一日でした。

火曜は残念ながら全休なんですが、しかし2017/10/10は大学的には月曜日の授業をさせたいようです…(必要不可欠な総合科目を取り切れておらず死)

 

前回までのあらすじ

ningensei848.hatenablog.com

予習(配布資料に目を通す)

今回の指定文献は著.岩永雅也『生涯学習論』

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初めに

成人教育・社会教育は生涯教育における重要な要素である。かなり似通った部分を内包している。

キーワード

成人教育 識字教育 市民性教育 成人の教育 リベラルスタディ 石門心学 通俗教育 社会教育 自由大学運動 社会教育法 公民館 生涯学習振興法 カルチャービジネス 首長部局 コミュニティセンター 社会教育の終焉 社会教育不要論 民営化論 市民文化活動

 

1 学びの展開

1) ヨーロッパ近世以前の学習観
2) 東洋の教育思想
3) ヨーロッパ近世の学習観

2 成人教育

1) 成人教育(Adult Education)と成人基礎教育(Adult Basic Education)
2)基礎教育:Basic Education 1956 年のユネスコ総会
「人々に、既存の教育機関からは得られなかった援助を提供すること。例えば、自分達を取り巻く環境の問題、あるいは市民及び個人としての権利や義務などの問題を理解し、生活条件を進歩発展させてゆくために、様々な知識や技術を身につけ、自分達の地域社会の経済的・社会的発展により効果的に参画できるように、援助すること。」

3)成人基礎教育の本格的議論

3 成人教育論の系譜

1)コンドルセM.C.Condorcet, 1743-1794)の成人教育
フランス革命当時、コンドルセらが国民議会に提出「公教育の全般的組織に関する報告書及び法案」

2)イギリスの成人教育
・公教育としての生涯教育第1次大戦後のイギリスの成人教育活動

1919 年イギリス成人教育委員会『最終報告』

成人教育は国として永遠に欠かすことのできない、市民性育成のための要件である。だから成人に対して行われるだけでなく、一生涯を通じて行わなければならない。

3− 2 生涯教育論の誕生

(1) 1965(昭和40)年12 月、ユネスコ「成人教育推進国際委員会会議」
議題「生涯教育について」議長P. ラングラン(P. Lengrand)

(2)生涯教育:単に学齢期にある青少年だけに教育機会を提供するのではなく、文字どおり生涯にわたって教育機会を提供しようとする考え方およびその教育制度

(3) 1965 年のラングランの「生涯教育」の理念

a. 人の誕生から死にいたるまで、全生涯にわたって教育機会を提供
b. 人間発達の総合的な統一性という視点から、さまざまな教育を調和させ統合したものにする
c. 生涯教育は、その実現のため労働日の調整、教育休暇、文化休暇等の措置を促進する
d. 生涯教育は、小・中・高・大学とも地域社会学校としての役割、地域文化施設としての役割を果たすように努める
e. 従来の教育についての考え方を根本的にあらため、教育本来の姿に戻す

(4)エットーレ・ジェルビ:第三世界の立場から、抑圧の人間解放をめざす生涯教育論を展開。

3− 3 生涯教育から生涯学習

3− 4 リカレント教育

• すべての人に対する、義務教育または基礎教育終了後の教育に関する総合的戦略であり、その本質的特徴は、個人の生涯にわたって教育を交互に行うというやり方、すなわち他の諸活動と交互に、特に労働と、しかしまたレジャー及び隠退生活とも交互に教育を行うことにある。

ユネスコの成人教育

1919 年 イギリス成人教育委員会『最終報告書』
1949 年 エルシノア 第一回国際成人教育会議
1960 年 モントリオール 第二回国際成人教育会議
1966 年 市民的及び政治的権利に関する国際規約
1972 年 東京 第三回国際成人教育会議
1974 年 国際理解,国際協力および国際平和のための教育ならびに人権および基本的自由についての教育に関する勧告
1976 年 成人教育の発展に関する勧告
1977 年 環境教育に関するトビリシ政府間会議宣言
1985 年 パリ 第四回国際成人教育会議
学習権宣言
「学習権とは,読み書きの権利であり,問い続け,深く考える権利であり,想像し,創造する権利であり,自分自身の世界を読み取り,歴史をつづる権利であり,あらゆる教育の手だてを得る権利であり,個人的・集団的力量を発達させる権利である。(略)
それは基本的人権の一つであり,その正当性は普遍的である。」
1994 年 特別なニーズ教育における原則,政策,実践に関するサラマンカ声明
1997 年 ハンブルク 第五回国際成人教育会議
ハンブルク宣言
未来へのアジェンダ
1998 年 21 世紀の高等教育に向けての世界宣言:展望と行動
1999 年 ケルン憲章 生涯学習の目的と展望
2001 年 国連識字10 年:すべての人々に教育を

 

次回

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